為替を動かすのは何か?
森友学園の報道を見ていると、誤った事実から誤った結論を導き出してしまっているように見えて、正しい事実を積み重ねて議論していくことの大切さを改めて考えさせられます。
為替市場において「正しい事実」とは何か。誰が、何が為替レートを動かしているのか。
誰が為替レートを動かすか
為替レートを動かすのは投機筋と実需筋でその割合は約8:2と言われています。そして投機筋でもっとも影響力があるのはおそらくヘッジファンドや金融機関におけるディーラーなのでしょう。個人投資家がどれだけ影響しているのか、もしくは個人投資家の動向をどれだけ機関投資家が意識しているのか、それはまだよくわかりませんが、とにかくその割合から言って、市場心理というものがFXにおいて重要になってくるのは明々白々だと思います。しかし投機筋でも、必ずしも短期とは限らず、年金基金や企業のM&Aなどの中長期的な影響も大きいようなので、そちらの動向をチェックすることも大切になってきそうだ。
何が為替レートを動かすか
これについては次の記事を参考にしました。
箇条書きに列挙して行くと次のような項目が大切になります。
- 貿易収支(日本の貿易収支が黒字なら円高になる)
- 投資収支(日本の株価が上昇すれば円高になる)
- 景気動向(日本の雇用統計が予想より高ければ円高)
- 金利(外貨預金の金利など。金利の高い国の通貨の価値が上がる)
- 物価(仮に金利が高くても、物価も高いと通貨の価値が上がるとは限らない)
- 金融政策の動向(各国の中央銀行の金融政策の動向。金融引き締め、金融緩和)
- 地域紛争や自然災害など(テロなどが起きるとその国の通貨の価値が暴落する)
- 市場心理
まとめ
外国為替において誰が、何がそのレートを動かしているかを見てきたが、これをどう自分のトレードに反映させるか。昨日は要人の情報を掴む方法について書いてみたが、次に考えるべきは、これらの為替レートを動かす要因と要人の発言がどのように絡んでいるのかを見ることであろう。明日はG20の影響がどのように為替レートに影響するか気になるところだが、とにかく毎日勉強していこう。